被災地へ@宮城県石巻

急遽4月23日(土)PM7:00に富山を出発~4月25日(月)AM3:00帰宅のスケジュールで、富山市内で活動するNGOに参加させていただき、被災地へ炊き出しと物資を届ける為に行ってきました。4月24日(土)早朝AM5:00頃、宮城県石巻入りし、災害の状況を少し視察する為、とある港町に到着。言葉はありません。写真(下)が全てを物語っています。

その後、自宅で生活している人たちがいる街へ行き物資の配給と炊き出し。崩壊した街があり、ここも砂や泥、そして瓦礫の山。バスを降りた途端、テレビや新聞をはじめとした映像や画像からは伝わらない、なんともいえない異臭や、肌に感じる風がまだ冷たく感じられた。街はパチンコ店や衣料用品店をはじめとして多くの建物が鉄骨むき出し状態になっている。駐車場の一角を借りて、衣服、生活用品、食器、洗濯機、冷蔵庫などをトラックから降ろし広げる。列をつくって順番待ちしていた、小さな子供からお年寄りまでたくさんの人たちが必要なものを選んで 持っていく。同時にコンロをセットして焼きそばの炊き出し。お菓子屋、カップめん、果物、飲料も合わせて配給した。ちゃんとした食事はほとんど取れないらしく、本当に感謝された。NGOの方の話では、避難所には物資や食糧は届いているが、辛うじて自宅が残り2階で生活している人たちには、ほとんど物資が届かないらし。残念ながら行政の平等は末端には届いていないのである。民間のボランティア団体の活躍が現地の被災者を支えていることも大きいことがよくわかった。被災地の状況は、まだまだ深刻だが、被災者との会話の中で笑いがあったり、笑顔があったりとちょっとだけ自分の気持ちも救われた感じがした。

被災地は、今、桜が満開。その桜のようにいつしか力強く復興してくれることを願うばかりだ。

専務取締役 大島秀紀

育メン!子供から教わる時代です。

「育メン」という言葉がメジャーになり、世のお父さんにとっては育児への参加が余儀なくされる今日この頃。私もその中の一人であり、それはそれで子供の成長を感じることができとても楽しいものだ。当然、保育園のお迎えなることも、必要に応じてやっているのだ。昨日、お迎えにいくと園庭には満開の桜をはじめ、たくさんの植物たちが春の陽気に誘われて芽を出し、花を咲かせていた。そんな園庭に兼ねてから工事が進んでいた、ビオトープが完成していた。太陽光発電付きのソーラービオトープと名づけられ、エネルギーや生物の循環が教育の中に取り入れられている。我が息子もどうやら興味があるようで、子供なりにいろいろと説明してくれた。もともと、動物や植物と触れ合う機会を多く設けている保育園だとは感じていたのですが、ビオトープが設置されるとは思ってもいなかったので少し驚いた。今後、未就学児への環境や生物と関わる教育は一般化するのだろう。もちろん、子供が自然に環境や生物を大切にするようになれば、その姿をみて親も影響されることは簡単に予想できる。自分の子供が環境にいいことをやっているのに、親がやらないわけにはいきませんからね。親が教える時代から子供に教わる時代になったのかも。いずれにしても、育メンで知ることが意外に多い、私も自分自身がもっと成長する為に、これまで同様、子育てにちゃんと関わっていきたいと思う。

それはさておき、東日本大地震によりエネルギーや食糧の問題などが一般レベルでも注目されている。生き方も「そもそもどうあるべきか」が問われる時代になり、ライフスタイルも大きくシフトすると考えられる。そして、家族や地域との繋がりが益々密になる必要があるような気がする。

~SAVE THE FUTURE~

子供たちの未来を守るために、私たちはなにができるのでしょうか。

専務取締役 大島秀紀

チンドン

富山の春の風物詩といえば「チンドン」。全国各地からチンドンマンたちが桜の開花と共に富山にやってきて楽しませてくれる。市民は花見をしながら、子供から大人まで、その場を盛り上げてくれるチンドンマンたちを大歓迎している。残念ながら、今年は東日本大地震による自粛の為、早々に開催の中止が発表された。もともとは、富山市が戦災の焼け跡から立ち直り復興した昭和30年に、市民の心に明るさを取り戻そうと、富山商工会議所や富山市などが中心となり誕生したもの。つまり、このイベントは元気になる為にスタートしたのだ。行政が関わっているだけに、中止の判断が妥当なのかもしれない…と思いつつ、あくまでも個人的な意見ですが、多少は派手さを抑えながらも開催して、そこに集った多くの人たちから義援金を募るという方法も考えられたのではないだろうか。老若男女多くの人が集まるイベントでもあり、人が集めれば自ずと街に活気もでる。活気が出れば、元気が出て心も豊かになる。そうすれば、やさしい気持ちを持つこともできるのではないだろうか。やっぱり、もう少し普通に楽しみませんか。多少遠回りかもしれませんが、実はそれが私たちにできる被災地復興へ向けた近道への支援にもつながるのではないでしょうか。

ここ富山では、桜のつぼみも少し膨らみはじめている様子。花が咲いたら被災地復興への願いを込めて、子供と一緒に春の日差しを浴びながら、花見をしに行こうと思う。

専務取締役 大島秀紀