立山連峰

富山県は、ある意味とても恵まれた県だなと思える。日々営業活動をしていると、そびえるように立山連峰を望むことができ、そこから流れ出す雪解け水は、田畑を潤し、海の生き物たちへの栄養も届けている。黒部川河口に広がる漁師町の生地(いくじ)という地域では、地下水が滾々と湧き出し、飲み水や生活水として利用されている。もちろん精密機械を生産する企業もそんな綺麗な水を求めて、富山に生産拠点を置くところも多い。時に「水の王国」と表現されることもある富山では、そんな水資源を活用し、自然エネルギーである小水力発電への取り組みが活発化している。富山の温泉地「宇奈月」では、小水力発電を活用して電気自動車100%の温泉街を目指す取り組みも進行中。冬の期間が長い、北陸では太陽光発電の効率が他の地域より悪いとされ、企業や一般家庭での普及は進みつつあるものの、少し遅れ気味。世の中、太陽光発電ばかりが優遇され、太平洋側の地域にとってはそれでいいのかもしれないが、もう少し、地域性を考えた補助金のあり方や、取り組みがあってもいのではないだろうか。と思う今日この頃。政権が交代し、消費税増税を見据えた、減税が行われることになるのが決定的。消費する側にとってはとてもありがたいこと。景気回復は多くの国民の願いでもあり最優先。と同時にエネルギーを含めた環境問題も最優先。景気が回復すれば生産量も増えCO2排出量も増えるとされる。温暖化も進む…。回復なければ環境どころではない???かも、という現実問題もある。そんなことをあざ笑うかのように昨日の立山連峰は清々しい姿を見せてくれました。自然は、経済活動に関係なく、わからないうちに日々変化をしています。気が付いたら、もう手遅れとならないように願いたいものです。

いつまでも変わらぬ美味しい水が飲めますように。

専務取締役 大島秀紀