コクヨだよ~。

日刊温暖化新聞パートナーシップ参加に伴い、昨日2月4日(金)に行われた東京での勉強会に参加してきました。場所は、文具・オフィス家具・事務機器 製造・販売の「株式会社コクヨのエコライブオフィス」。実際にオフィス内も見学させていただきました。環境への取り組みを自社内で実験的に行い、いろいろと検証されているようです。思うに、環境の為といいながら、それが社員のストレス源になったり、仕事の効率や創造性を悪くしては企業としては「?」になる。その辺でどう折り合いをつけていくかが大きな企業は大変だな~と見学しながら感じました。たくさん感心させられたことはあったのですが、その中で一番面白いと思ったのは「エコバツ(×)」。なんと自社のエコではない商品に×を付けてカタログに掲載しているのだ。それって自社商品を否定してしまうことにもなりかねないので、とっても勇気のいる行動。2007年から取り組みが始まり2008年版ではエコバツ商品率がファニチャー25%、ステーショナリー48%だったものが、2011年版にはどちらも0%に!コクヨさんの努力もすごいですが、購入する側も結構エコ商品を買うことに積極的な時代に入ったということではないかと感じる。それこそ数週間前に、ある事務用品の販売店でコクヨさんの針のないホチキス「ハリナックス」という商品について訪ねてみたところ、高額商品にも関わらず、かなり売れているというお話をされていました。現在、子供の環境教育は未就学児から小中高校まで取り組まれている。大企業も少なからずそんな環境教育への取り組みをサポートしている。教育を受けた子供たちが社会に出たときには、今よりもっと環境に配慮した消費活動を無意識のうちにすると考えられ、10年以内には価値観が大きく変化していると想像できる。やはり、環境配慮型の企業体質、商品開発は早い方がなにかと優位性を持つ時代はもうとっくに来ているのだとコクヨさんの取り組みをみて改めて感じました。

コクヨの創業者 黒田善太郎氏は富山出身。郷里の越中(現在の富山県)のれとなるように「国誉(コクヨ)」と名づけたのだそうです。そうそう、富山大学にある黒田講堂は歴代のコクヨ社長の寄付により建設されているんですよ!

専務取締役 大島秀紀