ゆっくり

とかくスピードが要求される、今日この頃。PCやソフトの性能、通信の速度が格段に向上し便利な世の中だとつくづく感じます。それゆえに自分の時間がちゃんと管理できないことが生じる。ゆっくり考えたりする時間は、意識して確保するようにしないと、いつも時間がない!と嘆かなければいけないことになる。最近は大都市圏では朝活(朝の時間を有効に活用して、職場とは違う学びの場に参加するなど)が人気とか。確かに、勉強会などにでると、その時間はゆっくり考えたり、考えのベクトルがよく似た方向を向いている人が多いので、とても安心できる場として有意義な時間だと感じる。ゆっくりが必要だと思うのは、ビジネスの場だけではない。スポーツの世界でも勝負を急ぐと焦りが出てあまりいいことがない。プロ野球のピッチャーなどは、速球派投手が150キロの速球ばかり投げていると、簡単に痛打されてしまう場面を見ることがある。やはりいろいろな球種を織り交ぜ、緩急をつけた投球が重要。「ゆっくり」ということは、どんな場面でも必要なのである。いいアイデアも、お風呂やトイレで生まれると聞いたことがある。(人それぞれですが…。)これも、ある意味スローな時間の中から生み出されるのであろう。ジャンプするにも一度、しゃがんだ方が高く飛べる。ゴムも引っ張りぱなしだと伸びてしまう。緊張とリラックス。スピードとスロー。「ゆっくり」「じっくり」考えて、いいものを提供することが「速く」伝わることに繋がるかもしれません。亀の歩みは遅いかもしれませんが、急がば回れ、一歩づつ足場を固めて着実に前進しよう!それが近道のはずである。

「うさぎ」と「かめ」どっちがはやいのかな~。

専務取締役 大島秀紀