3度目の被災地

GW前半の連休を利用して3度目の被災地ボランティア。今回も地元富山の支援団体である「NGO東北エイド」に便乗しての活動。今回は私がこれまで2度参加した状況とは異なり、民宿で1泊して被災した地元の方とのコミュニケーション、対話をしたり、チンドンの登場で被災者を明るく楽しませることを意識した内容とスケジュール。民宿での夕食会では、参加させていただいている「NGO東北エイド」が、今回の被災地支援に至った人と人とのつながりや、経緯などの話もありました。営業を再開したラーメン店があり、畑を耕す風景があり、道路事情もかなり改善されたりと見た目はかなり落ち着いた感じはあるが、それらはほんの一部にしか過ぎない。物資、食糧の供給などまだまだ不足しているものはたくさんある様子だ。特に日々の生活用品は不足がち。南三陸町は今だ買い物をできるお店すらなく、仮設住宅に住むお年寄りは移動の足もない状態。復興というにはまたまだほど遠いですね。とにかく、行政の平等は動きを遅くするという現実もある。平等を意識し過ぎるあまり、届くものも届かないということにならないように、柔軟性をもって対応していくべきだと感じます。そういった中で、「NGO東北エイド」のようなフットワークの軽い、機動力のある民間の支援団体は貴重な存在。継続という一番難しいことに取り組み続けることへも敬意を表したい。

つきなみですが、被災地の一日も早い復興を心より祈念いたします。そして、まだまだボランティアの力が必要とされています。少しでも力になれるよう、日々の意識をもっていたいと感じています。

そういえば、今回、曹洞宗の僧侶の方が2名参加され供養のお経を唱えていらっしゃいました。曹洞宗といえば道元禅師。被災地にまた美しい四季がはやく戻ることを願って、道元禅師の詩を捧げます。

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて冷(すず)しかりけり

専務取締役 大島秀紀