○○問題、○○対策

何かと最近は「問題」とか「対策」という言葉が多い。環境、食糧、エネルギー、少子化、高齢化、経済、雇用、米軍基地、etc…。それだけ大小様々、多種多様、いろいろな分野で混迷中なのだろう。1つのことを解決しても、また次の問題が発生して、次の対策が必要となる。その繰り返し、終わりのないスパイラルが延々と続くといった感じがして、この先どういった明るい未来があるのか…と考えさせられる。問題が発生して対策があればその都度そこにビジネスチャンスはあるのだが、長期にわたって継続というか永続させていくためには、それではいけないのではないかと思う。多くを求め、多くを期待し、多くを手に入れようという欲求が、いろいろな問題を引き起こしているのではないかと感じたりもする。中国の思想家で孔子と並び称される「老子」の言葉に「足るを知るという有名な言葉があるが、どこかで満足することで幸せを感じることも必要な時代なのだと思う。最近「婚活、婚活」と巷では嫌になるほど、その文字が溢れているが、これも自分の理想を求め過ぎるあまり、自分の家庭をもつという幸せを得る機会を逸しているのではないだろうか。妥協するということではなく、どこかでお互いの足りない部分を補い合いながらバランスをとるということに重きをおいて婚活すれば、意外にすぐそこに幸せは待っているかも…。余計なお世話ですけど…。

人を知る者は智、自ら知る者は明(めい)なり。人に勝つ者は力有り、自ら勝つ者は強し。足るを知る者は富み、強(つと)めて行なう者は志有り。その所を失わざる者は久し。死して而(しか)も亡びざる者は寿(いのちなが)し。

訳)他人を理解する事は普通の知恵のはたらきであるが、自分自身を理解する事はさらに優れた明らかな知恵のはたらきである。他人に勝つには力が必要だが、自分自身に打ち勝つには本当の強さが必要だ。満足する事を知っている人間が本当に豊かな人間で、努力を続ける人間はそれだけで既に目的を果たしている。自分本来のあり方を忘れないのが長続きをするコツである。死にとらわれず、「道」に沿ってありのままの自分を受け入れる事が本当の長生きである。(老子)

自分を客観的に見て理解し知るというのは、まぁ~とても難しそうだし、悟りの境地にても達しない限りちょっと無理かとは思いますが…。なにせこれまで日本という国を築き上げてきた、多くの政治家の方々でさえも、足りるを知るどころか返す宛すらない借金まみれの国にしてしまっているのですから。というか求め過ぎた国民の責任かもしれません。自分も含め、本当にどこへ向かおうとしているのでしょうか?たまには、ちょっと立ち止まって考え、自分の姿を見てみることも大事ですね。

♪迷子の迷子の子猫ちゃんあなたのお家はどこですか…。

仕事もプライベートも「足るを知る必要があるかもしれません。でも、欲がなくなりすぎると発展もなくなりますから、楽しくていいものは求めていきたいものです。

専務取締役 大島秀紀

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