お試し

最近、「お試し」という販促活動をよく見かける。WEB、テレビCM、新聞広告、ちらし、店頭などその告知方法はもちろん、食品、化粧品、サプリメントなど商品も多岐にわたっている。まずはいろいろな人に自社商品の良さをわかってもらことで消費・リピートにつなげようというもの。スーパーやデパ地下などでは、試食販売が即効性があり、自分も試食することはある。確かに美味しいと思わず購入してしまうこともあるから効果的だということも理解できる。この頃は、もう一歩進んで、レシピ販売とでもいうのでしょうか、料理の作り方も実演しながら試食させ販売する手法もあるのだとか。簡単に作れて美味しければ、奥様がその場で夕食の一品として商品を購入してしまうそうだ。365日毎日食事をつくることも大変だが、メニューを考えることの方がもっと大変だと聞く。そう考えると、提案・プレゼンすることで商品をも購入してもらえるのである。最近はあまり見なくなったが、包丁や鍋などの実演販売もよく似ている。これも提案・プレゼンによって大きくその売り上げが変わるのである。日々、意識していないと、どうしてもいつもの流れで仕事をこなしてしまう。今の経済状況の中では、明確に効果があるというものでければ、簡単には提案を受け入れられることも少ないかもしれないが、お客様は「楽しくていい提案」をまっていることも間違いない事実である。現在ではドラッグストアが便利になり影に隠れた感はあるが、富山には、先に利用してもらった後に、利益が生まれるという、売薬さん(配置薬)の「先用後利」という優れたビジネスモデルがある。家庭に置いてもらうまでは大変な苦労はあるだろうが、置いてもらえれば、あるとついつい使ってしまう便利なシステム。いい薬であればリピートも多いはず。「先用後利」、商売のいいヒントには必ずなるキーワードであると思う。いい商品をつくり「まずはお試しください。」という提案の仕方もありですね。いい提案、いい商品の提供をできるように磨きをかけましょう。そして自信を持って「お試しください。」といえるものを、もっともっと増やしましょう!

専務取締役 大島秀紀

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