知を増やす。

このところ、今までになく本を読むように心がけている。ことの発端は「三国志」を読んだことからだろう。仕事の合い間を見ながら書店に寄ったり、ネットで調べたりして、面白そうな本をとりあえず買ってみる。ジャンルにこだわりはなく、仕事に役立ちそうなもの、歴女ではないけれど日本の武将もの、受賞作など読み始めると癖になるのか、本が傍にないと落ち着かない。時間ができれば、本を読む。合い間を見つけては本を読むといった具合。そんなに暇なのか!とお叱りを受けそうだが、そういうわけでもない。やろうと思えば時間は作り出せるものなのか…???。そんな中で現在、孔子の「論語」なるものを読んでいる。なんとなく、この不況の中で自分の道徳心を高めつつ保持する為と、その精神的な安定剤にでもなればということから読み始めたのだが、読んでいると道徳的な内容はもちろんだが、「学び」の大切さも説いてあると強く感じる。もちろん学んで知識を得るだけでは意味はなく、それに伴う人格も合わせて必要なのは言うまでもない。あくまで謙虚でいる姿勢は特に大事だということも度々でてくる。これがなかなか難しい。知識を得れば誰かに言いたくなったり、自慢したくなったりするのは自分だけではないと思う。といいながらも、人生や仕事に役立つのであれば、やはり本を読み、人と話をし、体験をして「知を増やす。」というのは大切なことだと改めて感じている。マイブームに終わらないように意識していこうと思う。

「子曰く、学びて時にこれを習う、また説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)あり遠方より来る、また楽しからずや。人知らずして慍(うら)みず、また君子ならずや。」
訳)学問をすること、そして実践をとおして学問を身につけていくこと、これは無上のよろこびだ。しだいに同士ができ、見ず知らずのその同志たちが集まってくる。こんな楽しいことはない。人に認められようが認められまいが、そんなことは気にかけずに勉強をつづける。これが本当の君子である。(孔子)

う~ん。かなりハードルが高い。

専務取締役 大島秀紀

コメントは受け付けていません。