GNH(Gross National Happiness・国民総幸福度)

■GNH(Gross National Happiness・国民総幸福度)
南アジアにあるブータンという国では、GDP(Gross Domestic Product・国内総生産)やGNP(Gross National Product・国民総生産)にかわる、指標としてGNH(Gross National Happiness・国民総幸福度)という概念を提唱し、経済絶対主義ではなく、国民の幸福度を最優先に考えた国家活動がなされているそうだ。つまり、国民の幸福がなくては国は繁栄しないという考え方なのであろう。
そういった考え方に影響を受け、日本にも、 GCH(Gross Company Happiness・社員総幸福度)という概念を提唱し、社員の幸福度を優先に考えた運営をしている企業がある。
その企業では、自社の規模・自社の能力に合わない必要以上に大きな売上目標や経済活動は、社員の幸福につながらないと考えているそうだ。
社員が幸せで生き生きと仕事をしていなければ、当然、取引先にもいい提案やサービスを提供できない。結果、「顧客満足も得られない」「信用も得られない」「売上げも伸びない」ということにもつながると考えれば、企業運営としては1つの考え方なのかもしれない。
身の丈に合わない過度な厳しいノルマを課しながら運営していく ことも、売上げを伸ばしていく方法の1つではあるが、その状況にあった実現可能なほんの少し高い目標を定め達成し、歓びを分かち合いながら成長していくという考え方もあるのかもしれません。
環境問題も含め、時代が大きく変化しようとしている中で、これまでの価値観や考え方もやはりスピード感をもって変化・進化していかなければならないのではないかと考えます。

専務取締役 大島秀紀

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