雪と水

1月20日(木)の今日は「大寒」。富山はそれにふさわしい雪模様でした。朝から断続的に降り続き、車での通勤や移動には時間が掛かる。気温も0℃前後の低温。冬ですから当然なのですが…。ここ富山の街中では、豊富な地下水を利用して道路の雪を融かしてしまう「融雪装置:消雪装置」という優れものが存在する。国道、県道、市道、場合によっては私道まで、道路のセンターに小さな噴水がジャンジャン雪を解かしているのだ。世界的には砂漠化が進み、ほんの少しの水も飲めない子供たちがいる中で、なんとも贅沢なシステムなのだろう。「水の王国、富山」の象徴でもある。それはさておき、その豊富な水が富山の産業を豊かにしていることも確かである。黒部川、片貝川、早月川、常願寺川、神通川、庄川、小矢部川など富山には大きな川がたくさん流れている。精密機械メーカー、工作機械メーカー、飲料メーカーなどは、それらをこぞって利用し利益を得ているのである。その水は、やはり冬の間に山に降り積もった雪の雪解け水があるからこそである。そう考えると「産業「と「自然」はとても近いところで繋がっているのです。その自然がなくなれば、企業運営にも影響がでてくる。そして近頃では、立山連峰から流れ出る豊富な水、水源が世界から狙われてるのである。環境問題は普段当たり前に使っている「水」にも近い将来影響をおよぼすこともちゃんと考えなければけない時代です。水の権利を守る意識は国、県、市町村のレベルではなく個人にも必要になってくる。気が付いた時には「水を他国の企業や人から買っていた」ということにならないように、さぁ~みんなで考えよう!雪が私たちにもたらすものは、目先の除雪の大変さよりも、たぶんすごいことなのだろうと思います。

ほう ほう  ほたる こい

あっちのみずは にがいぞ

こっちのみずは  あまいぞ

ほう ほう  ほたる こい♪

美味しい水がいつまでも飲めますように。

専務取締役 大島秀紀

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