
2010年11月4日(木) 富山国際会議場2F(多目的ホール)にて、 環境ジャーナリスト 枝廣淳子氏 講演会 地球温暖化、生物多様性の時代「これから生き残れる企業と人材、これから生き残れない企業と人材」を開催いたしました。
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社会が求めるものに答えられる限り存続を許される |
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社会の求めるものは時代が変われば、変わっていく |
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講演会冒頭のところで、企業が存続していく為の定義のお話がありました。 |
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日本のエネルギー割合の約84%は化石エネルギー(石油、石炭、天然ガス) |
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ピークオイル(世界の石油生産量のピーク)が2012年〜2014年にもやってくるというデータも…。 |
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日本の化石エネルギーの輸入額が1998年5.1兆円→2008年23.1兆円に!10年で18兆の増額。 |
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化石エネルギーのコストは食料問題にも直結している。 |
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エネルギー問題(化石エネルギーのコストUP)は、企業のすべての調達コストに影響するともに、食料問題にも直結する。普段の生活にも大きな影響を及ぼすことになると考えられますね。 |
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地球温暖化をリスクマネジメントとして考えることが大切 |
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人間の活動は地球1個分をこえてしまっている 地球温暖化や生物多様性の保全は、企業のリスクマネジメントと考え、温暖化を信じる、信じないではなく、もしそういう時代が来るとしたらということを考えて準備をしておくことが重要である。 |
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暮らしの脱所有化 |
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幸せの脱物質化 |
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人生の脱貨幣化 モノを所有することや、お金を稼ぐということで自分の欲求を満たすのではなく、人との繋がりや自然とのふれあい、ボランティアなどいいことをすることで自分の欲求を満たす生き方に移行しつつある。もし、こんな人たちがもっと増えたときに、企業としてそういった人たちに購入してもらえる商品やサービスはあるか考えてみては? |
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廃棄物コスト |
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エネルギーコスト |
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CO2コスト 加えて、新たな規制(化学物質、CO2など)、サプライヤーからの要求(調達基準)、資金調達基準(環境融資)などが事業継続にとっていろいろな損得がでてくる。環境について取り組んできる企業には優位性がある時代になっていきます。 |
これまでは「QCD」3つの要素 → これから「E+QCD」の4つの要素
Q:クオリティ(品質)
C:コスト(適正なコスト)
D:デリバリー(納期)
E:エコロジー(環境配慮)
これまでの、取引条件「QCD」に加えて「E」環境取り組みをしておくことが益々重要で大切になる。
富山県新湊市の葬祭業者 たった1つの気づきで130万のコスト削減
葬儀後に持ち帰ってもらう「お下がりの袋」はリユースされない。自社名称入りオリジナルの袋→既成品へ
石川県の電気工事会社 ニーズに答える新製品を開発・販売
工場、倉庫、店舗などの屋根に施工することで遮熱効果のあるシートの開発
滋賀県のガソリンスタンド
「ガソリンスタンド」から「まちのエコロジーステーション」へ
廃食油の回収をし、自社精製プラントでバイオディーゼル燃料(BDF)を生産・販売をはじめとして
パラダイムシフトし廃棄物を集めるリサイクルする場とし、大きく発想の転換をし事業を展開している。
栃木県のガソリンスタンド
勉強会に参加し、考え、情報交換し新しいサービスの展開
地方でのカーシェアリング事業(レンタカー)展開 車を「所有する」→「利用する」という提案。
当初半年は借り手なしが現在は所有台数を増やし事業が拡大。
市民の消費のあり方が変わりつつある。企業もそれに合わせて環境に配慮した商品を開発し、それが付加価値となって売れている商品がでてきている。商品を購入することで、人権が守られる、生物が守られる、地球温暖化防止に寄与するといった取り組みがどんどん進んでいます。例えばカーボンオフセットを取り入れた商品の販売方法が少しずつ出てきています。

農産物:コウノトリの舞(米)(兵庫県)、魚のゆりかご水田米(滋賀県)、カーボンオフセットメロン(青森県)など 日本酒メーカー「菊水」:ワインボトルのリユースとカーボンオフセット
ウォルマート
2005〜2006年 サスティナビリティ基準を満たす魚介類のみ販売すると宣言。(サプライチェーンへの影響)
アルファラバル
2009年発効の外来種移動への規制を見越して化学薬品を使用しないバラスト水処理システムを開発(規制に対するチャンス)
●ビジョンを描く力 → そもそもどうあるべきかを大きく長期的に考える力。
企業のビジョン例
BP(イギリス) 1997年 われわれは石油会社ではない。エネルギー会社だ」と宣言
BPはビジョンを変更
British Petroleum → Beyond Petroleum(石油を超えて)自然エネルギーへの投資をし、10年後にようやく黒字化
セイコーエプソン
1988年当時の社長がフロンの使用を「削減ではなくゼロにせよ」と宣言
途中、社内からの大反対の声があったが「フロンがなければやっていけない事業はやめればよい」と妥協はせず。
1992年計画より一年前倒しでフロン全廃に成功
その後、フロンの価格が上昇、もし全廃の方針をとっていなかった場合に比べ累計で80億円もの利益となった。
どうあるべきかを(ビジョン)最初に考える。そのビジョンに向かっていくにはどうするかを時間軸と共に考え進めていくことが大切。それにより、イノベーションが起こり新たな発想や技術が生まれる。
●既成概念を打破する力 → 何が必要とされているかをもう一度新し眼で考え直す必要がある
お客様が必要なのは、お客様が抱えている問題を解決する術
メンタルモデルに縛られて身動きが取れなくなる場合がある
●鉄道産業 「自分たちは鉄道事業である」× 「輸送事業である」○
●ハリウッド 「自分たちは映画産業である」× 「娯楽産業である」○
どのように自分たちの事業を定義するかが重要
そもそも自分たちが提供しているものと、お客様が求めているものをもう一度よく考えてみる必要性がある。
●伝える力/共創力 → 効果的・戦略的なコミュニケーションと共創型のパートナーシップ
これからは企業の競争優位の源泉が変わっていく。
組織内だけではなく、自社を超えて広く関わっていくことが必要になる。
市民・消費者とのつながり、行政とのつながり、他業種とのつながり
その人たちと一緒に取り組んでいくことができることが社会からの要請に入ってくる
自社を超えて伝えることができるか
自社を超えて繋がることができるか
自社を超えて新しいものを一緒に作っていることができるか
自社だけではなく、業界だけでなく多種多様な人たちとの対話がどんどん必要になってくる。
また、それらからの意見を受け入れて柔軟に吸収し、発想し、伝えることができる企業が社会から必要とされる。
講演会の中では、本当に沢山のキーワードがありました。なかでも「3脱の時代」「共創力」といった、これまでの考え方とは異なる動きが芽生え動き出していることが印象的であった。講演のタイトルは環境問題(地球温暖化、生物多様性)をテーマとしたが、環境問題という側面だけでなく、企業として人材として環境に取り組むといったことだけではなく、どういった考え方で方向付けをし、ビジョンの策定をしていくのかがとても大切だというメッセージが込められていたように思う。時代はほんのちょっとの変化ではなく、大きくパラダイムシフトしていくと予想され、現実にそのシフトが起こり始めている。これまで固定概念やメンタルモデルにとらわれることのない考え方や柔軟性、先見性、対話力、共生力といったものが益々必要とされるのだろうと感じました。また、合わせて学ぶことの大切さや、それによって見えてくるちょっとした「気づき」が企業の存続・持続可能性に繋がることも伝えていただいたように思います。
最後になりますが、本講演会にご協賛賜りました企業様、ご参加いだきました皆様に心より感謝申し上げます。